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 条件付き書式とは

条件付き書式とは、数字の全体的な傾向を「直感的」にとらえるためのツールである。

概論

普通、人に「数字だけの表」を見せても、その表が「意味するところ」をわかってもらうには時間がかかる。

その解決のために、グラフを描いたとしても、何種類ものデータ系列があればとても見にくい。

これでは、表から読み取れるある種の「傾向」を人に伝えることができない。

そこで、エクセル2007から導入された新しい「条件付き書式」機能を使うと、このような問題が解決できる。

以下にその実例を示す。

  
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下図は、ある年の「都道府県ごとの産業別就業者数」の表である。

この表を見ただけでは、ただの数字の羅列にしか見えない。

エクセル 2007 条件付き書式とは
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そこで、3-D縦棒グラフを用いて、表をグラフ化してみた。

首都圏、名古屋圏、大阪圏にたくさん就業者がいることは分かるが、それ以上のことを見るのは、とても難しい。

エクセル 2007 条件付き書式とは
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表に戻って、「3色スケール」の条件付き書式を用いて、各数字を色分けしてみた。

「赤」は大きい数、「黄色」は中間、「緑」は少ない数である。

エクセル 2007 条件付き書式とは
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これを一目見ただけで、以下のようなことがすぐわかる。

  • 日本の就業者の多い産業は、「サービス業」「卸売・小売業、飲食店」「製造業」「建設業」と言える。 これは、おおむねすべての都道府県に当てはまる。(全体的な傾向)
  • 北海道は他の都府県に比べ、「農業」「漁業」の就業者数が多い。(特徴のあるデータ)
  • 「不動産業」「金融・保険業」は、首都圏、大阪圏に集中している。(特徴のあるデータ)

というように、「数字の羅列」「グラフ」より、「数字ごとに色分けされた表」の方が、より細かいことが分かる。 また、「全体的な傾向」や「特徴のあるデータ」をすぐに判別することができ、データの解析が素早く行える。