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 オートフィル−複数のセルをオートフィルする場合のルール

特に覚えなくてもよいことだが、とても興味深いルールである。

概論
オートフィルで、連続データを作れるのは、3種類のデータタイプがあり、オートフィルをした時に生成されるデフォルトのデータは、まとめると以下のようになる。
  • デフォルトがコピー
    数字
  • デフォルトが連続データ
    数字入り文字列
    日付

「複数のセルをオートフィルする場合のルール」は、

  • 原則1.左右のセルのデフォルトが連続データなら、デフォルトがコピーのものも連続データになる。
  • 原則2.データが端にある場合は、その隣にデフォルトが連続データのデータがあるものとみなす。
  • 原則3.「数字のない文字列」をオートフィルをすると、必ず「コピー」されるが、「数字のない文字列」のデフォルトは「連続データ」である、とみなすと、原則1と原則2に当てはまる。
 
エクセル 2007 オートフィル−複数のセルをオートフィルする場合のルール
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原則1が適用され、「デフォルトがコピーのもの」が「連続データ」になる場合

エクセル 2007 オートフィル−複数のセルをオートフィルする場合のルール
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左図のように、左に日付、右に数字入り文字列、その間に1つ数字がある場合は、オートフィルの際、数字は連続データとなる。

エクセル 2007 オートフィル−複数のセルをオートフィルする場合のルール
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原則1に当てはまらない場合

エクセル 2007 オートフィル−複数のセルをオートフィルする場合のルール
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左図のように、左に日付、右に数字入り文字列、その間に2つ数字がある場合は、オートフィルの際、数字はコピーされる。

数字のD列の左側は、デフォルトが連続データではないので、D列はコピーとなる。

数字のC列の右側は、デフォルトが連続データではないので、C列はコピーとなる。

エクセル 2007 オートフィル−複数のセルをオートフィルする場合のルール
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原則2が適用され、「デフォルトがコピーのもの」が「連続データ」になる場合

左図のように、左に数字、右に数字入り文字列がある場合、B列とE列には「デフォルトが連続データ」になるようなデータが入っていると仮定する。

エクセル 2007 オートフィル−複数のセルをオートフィルする場合のルール
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C列は連続データに挟まれるため、連続データが生成される。

エクセル 2007 オートフィル−複数のセルをオートフィルする場合のルール
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原則2に当てはまらない場合

エクセル 2007 オートフィル−複数のセルをオートフィルする場合のルール
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数字2つが並んでいる場合は、どちら数字も「デフォルトが連続データ」になるものに挟まれないので、データのコピーとなる。

エクセル 2007 オートフィル−複数のセルをオートフィルする場合のルール
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原則3が適用され、「デフォルトがコピーのもの」が「連続データ」になる場合

エクセル 2007 オートフィル−複数のセルをオートフィルする場合のルール
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左が「数字のない文字列」、中が数字、右が「数字のない文字列」場合、原則1に当てはまるので、「連続データ」が作成される。

エクセル 2007 オートフィル−複数のセルをオートフィルする場合のルール
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原則3が適用され、原則1に当てはまらない場合

エクセル 2007 オートフィル−複数のセルをオートフィルする場合のルール
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左が「数字のない文字列」、中が数字、右が数字の場合、中の数字と右の数字は、原則1に当てはまらないので、「デフォルトのコピー」となる。