セル参照−少し複雑な複合参照とコピー
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複合参照は、考え方が少し難しいかもしれないが、「常に何を参照するか」「何行前または何列前を参照するか」ということについて一つずつ分けて考えると、わかりやすい。
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左図は、ボーナス額の試算表である。ボーナスは、月給×指定月数で決まるものとする。
単純な相対参照をセルC3に入れると、=B3*C2となる。


しかし、これをオートフィルでコピーすると、おかしな結果になる。


そこで、ボーナス額を算出する参照先のセルC4:D6(以降「ボーナス額セル」)と、月給列(B列)指定月数行(2行目)の関係について考えてみる。
ボーナスは、「月給」×「指定月数」の2つの要素で決まるので、それぞれ2つに分けて考える。
「指定月数行」と「ボーナス額セル」について

参照元となる指定月数は、常に2行目で、ボーナス額セルと同列のセルを参照する。


つまり、参照先となるセルC3には、「C$2」(同列、常に2行目)のように指定月数セルを参照する。
セルC3に =C$2と入れ、ボーナス額セルにコピーする。


「数式の表示」をすると、以下のようになる。期待どおりの数式ができている。

「月給列」と「ボーナス額セル」について

参照元となる「月給」は「常にB列」で、ボーナス額セルと「同行のセル」を参照する。


つまり、参照先となるセルC3には、「$B3」(常にB列、同行)のように月給セルを参照する。


これを、ボーナス額セル全体にコピーしてみると、期待どおりの値が算出された。


「数式の表示」をすると、以下のようになる。期待どおりの数式ができている。

結論

以上に基づき、セルC3には=$B3*C$2と入れ、それをボーナス額セル全体にコピーする。


正確なボーナス表ができた。

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